Fuel
2004年4月27日ある地上波の番組で、ビルボードのカウントダウンが行われていた。毎週いくつかのプロもをピックアップしてフルで流すという内容なのだが、この日、私は言葉に出来ない衝撃を受けた。Fuelの「Hemorrhage(in my hands)」を聞いて。
プロモーションビデオの意味するところは私には良く分からなかった。「彼女」は、死んでしまったのか?現実と夢の境はどこなのか?今でも疑問は募るばかりだが、Brettのヴォーカルには全てを吹き飛ばすような力強さがあった。辛い、悲しいことを歌われて押しつぶされそうな圧迫感を感じながらも、その声が自分をどこかで解放しているようだった。
Fuelの曲は、一般的に「王道アメリカン/ロック」と称されることが多い。確かに音の厚みや乾いた感じはUS独特のものであるけれど、王道と呼べるかというと違うと思う。彼らの曲には、特有のグロテスクさが感じられる。そのグロテスクさが曲に、良い意味で不安定感を与えているのではないだろうか。だから中心でありながら中心の存在しない、不思議な感覚がFuelの曲に現れる。まさにFuelにしか出せない音世界だ。
ともかく、そのようなFuelに10代の私は物凄く共感したのを覚えている。何かとネガティブに考えがちな自分に、通じる部分があったから。詞世界にあるちょっとしたインテリジェンスも私を魅きつけた(Hemorrhageの歌詞は最高です)。多少音がヘヴィーであろうが、それすら快感に変えてしまう-‐彼らの曲は私にとって、魔力的な存在であったのである。
3rdアルバム「Natural Selection」がリリースされ、少々チャートアクションは控えめだったものの根強い人気を誇るFuel。近作はバラードが増えたが、「Running Away」等、聞けば聞くほど身体に浸透していく曲も多くある。今までも、そしてこれからも。私はFuelが心の奥底の感情をそっといたわり、握り潰して行ってくれることに期待しているのだ。
プロモーションビデオの意味するところは私には良く分からなかった。「彼女」は、死んでしまったのか?現実と夢の境はどこなのか?今でも疑問は募るばかりだが、Brettのヴォーカルには全てを吹き飛ばすような力強さがあった。辛い、悲しいことを歌われて押しつぶされそうな圧迫感を感じながらも、その声が自分をどこかで解放しているようだった。
Fuelの曲は、一般的に「王道アメリカン/ロック」と称されることが多い。確かに音の厚みや乾いた感じはUS独特のものであるけれど、王道と呼べるかというと違うと思う。彼らの曲には、特有のグロテスクさが感じられる。そのグロテスクさが曲に、良い意味で不安定感を与えているのではないだろうか。だから中心でありながら中心の存在しない、不思議な感覚がFuelの曲に現れる。まさにFuelにしか出せない音世界だ。
ともかく、そのようなFuelに10代の私は物凄く共感したのを覚えている。何かとネガティブに考えがちな自分に、通じる部分があったから。詞世界にあるちょっとしたインテリジェンスも私を魅きつけた(Hemorrhageの歌詞は最高です)。多少音がヘヴィーであろうが、それすら快感に変えてしまう-‐彼らの曲は私にとって、魔力的な存在であったのである。
3rdアルバム「Natural Selection」がリリースされ、少々チャートアクションは控えめだったものの根強い人気を誇るFuel。近作はバラードが増えたが、「Running Away」等、聞けば聞くほど身体に浸透していく曲も多くある。今までも、そしてこれからも。私はFuelが心の奥底の感情をそっといたわり、握り潰して行ってくれることに期待しているのだ。
コメント