|  メイン  |
 

Stevie Nicks

2004年6月1日
Stevie Nicks。私が最も尊敬する女性の一人であり、同時に最高のミュージシャンである。
私の父はその昔洋楽に傾倒したことがあるらしく、私の家にはFleetwood Mac、Samantha Fox、Madonna、Toni Braxton…等が何段か並んでいた。洋楽にはまった当初は専らアイドルばかり聞いていたため、それらに対する興味は皆無。しかしある時ふと、Goo Goo Dollsのライナーでベンモント・テンチの名を見つけた。アルバム「Dizzy up the girl」でキーボードをプレイしていた彼はStevieのアルバム制作の常連だったのだ。それがきっかけで私は父のアルバムを棚から出し、徐々に聞くようになった。そして時折ヴォーカルをつとめていたStevieの存在感のある声に、魅了されたのである。
彼女はソロとしては、主に80年代から活躍し始める。当時の曲を聞くと80年代の空気を如実に伝えるものの、他の80’Sとは一線をかしているのが興味深い。そこにはStevieという女性の真っ直ぐさが表れているように思う。
ところが90年代に入り、彼女の作風は変化し始めた。94年の「Street Angel」、01年の「Trouble in Shangri-la」と作品を追うごとに強くなるのだが、オールドスタイルの曲調や、内面に棘が向けられている様子が感じられる。歌世界は既に円熟の域を超え、経験に裏打ちされた確かな音楽性を通して彼女自身がよりダイレクトに感じられるようになった、といえばよいのだろうか。殊に最新作では様々なゲストも迎え、女性アーティストとしての素晴らしさを存分に表現しているように見える。
Fleetwood Macが活動を再開し、彼女が再び音楽シーンに帰ってきている。そんな今という時に彼女の「うた」を聞くのも、そしていち女性として視点を重ねるのも、なかなか良いものだと思った次第である。

コメント

|  メイン  |

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索